略語に思う:UNとDAI語と、時代のノリ

こんにちは、竹内和貴です。昭和40年2月生まれ、今年でちょうど60歳。最近は定年後の時間を使って、気になった言葉について少しずつ書き留めています。

先日テレビでニュースを見ていたとき、「UNの平和維持部隊が~」というフレーズが流れたのを聞き、「ああ、これ若い人はピンとくるのかね」とふと思いました。「UN」とは、もちろん「United Nations(国際連合)」の略。私たちが若いころは、こういう略語に慣れるには英語の教科書やニュースを地道に追いかける必要がありました。でも、今は小学生でも「UN」「EU」「WHO」などをサラッと口にする時代なんですね。

この「UN」は、いわゆるイニシャリズムという形式で、正式な名称の頭文字を1文字ずつ読んで表す略語の一種です。「NHK」「CIA」なんかも同じですね。1文字ずつ発音して「ユー・エヌ」と読む。これに対して「NATO(ナトー)」や「OPEC(オペック)」のように、略語自体を単語のように読むタイプはアクロニムと呼ばれるそうです。

さて、話は少し変わって、最近テレビで再び見かけるようになったDAIGOくん。彼が使う「DAI語」と呼ばれる略語、これはまた別の世界です。「M.T.=マジでテンション上がる」なんていう具合に、日常の気持ちや状況を独自の頭文字で表現する、言葉遊びですね。これはもちろん正式なイニシャリズムではなく、ユーモアや軽妙さを目的とした造語です。意味を知るとクスッと笑えるけれど、知らないとまったく意味不明(笑)。

考えてみれば、略語というのはいつの時代もその「ノリ」を映す鏡のようなもので、戦後の国際社会では「UN」や「IMF」のようなフォーマルな略語が重要だった一方、今はSNSやテレビでの略語が軽やかに人々の心をつかんでいます。言葉の形式も時代とともに変わる、いや、言葉が時代の空気を作っているとも言えるかもしれません。

私はそんな言葉の変化を見ていると、単なる「略し方」の違い以上に、人間のコミュニケーションの奥深さを感じるのです。

それでは今日はこの辺で。
また、面白い言葉に出会ったら書きますね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です